人肉ケバブを召し上がれ『ザ・シェフ 悪魔のレシピ』

今日2本目

 

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ザ・シェフ 悪魔のレシピ/2016年

ダン・プリングル監督

 

ケバブ屋の店長が人を殺してケバブにする話です。

あらすじだけ聞くと単なる殺人鬼系スプラッタですが、本編の雰囲気はちょっと違いました。

 

まず主人公はいいやつです。悪事が許せない正義の味方で、社会のダニクズ共に制裁を与えてぶっ殺す様はパニッシャーのようなアンチヒーローのイメージに近いです。

 

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凄く強烈なグロシーンはあったものの、期待したのとは違う感じでした。

もっとバンバン殺しまくってストーリーとか無視して殺戮ショーを観たい、と思ってる人向けじゃないです。後半からは街を腐敗させてる悪の元凶みたいな奴と戦う話になってます。

 

前半の流れは完璧でした。起承転結の起の部分(主人公の説明と殺人鬼になる理由)がちょうど開始14分くらいで簡潔にまとめられてて引き込まれます。

でも後はいきなり七年後に飛んだり、後半全く物語に関係ない女性キャラが出てくるし、

とにかくパッケージ裏の煽り文句のような「狂気に駆られたケバブ店員の殺戮劇」はありませんね。主人公のやってる事は全部正義として感情移入しちゃうので、いつ警察に捕まるんだろうというドキドキもなかったです。

 

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一番悪いのはこの邦題考えた奴と煽り文句のセンスだ!

どうみたってB級スプラッタ映画に見えるじゃん!

売る側は騙すことしか考えてないのか、視聴者が何を求めてるのか全く考えてないように思える。

 

実際はイギリスの社会風刺に満ちたダークヒーロー映画でした。

 

 

…次の映画見よ